3000円の少額からスタート可能!eワラントの仕組み&メリットは?
3000円程度の少額からスタートできる投資の一つに「eワラント」があります。
ここではeワラントの仕組みやメリットを解説します。
eワラントとは?
特徴を箇条書きすると下のようになります。
・少額から投資可能
・対象は、株・証券・原油・金などさまざま
・「売り」から入ることもできる
(株などを「買ってから売る」のではなく、持ってもいないのに「売る約束」ができる)
3つ目の意味がおそらくわからないでしょう。これが「ワラント」の意味でもあるので、まずこれを解説します。
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「売りから入る」とは?
手順を例え話で説明すると、
・あなたが、eワラントの証券取引所に行きます。
↓
・「半年後に、A社の株を1万円で売る」と、他のお客さん(Bさん)に約束します。
↓
・「でも、今はA社の株を持っていないので、半年後に買います」と約束します。
↓
・Bさんは「いいけど、半年後にA社の株が1万5000円だったら、あなたは5000円損しますよ?」と言います。
↓
・あなたは「はい。その時いくらになっていても、必ず買って、その場で売ります」と約束します。
↓
・Bさんが「これは儲かるチャンスかも知れない。A社の株価は上がるだろうし」と思ったら、あなたの「売り約束」を受けます。
↓
・そして、本当にA社の株価が半年後に上がっていたら、Bさんが得をします。
↓
・逆に、A社の株価が下がっていたら、あなたが得をします。
■なぜ、下がると得をするのか?
半年後に「絶対に1万円で売る」という約束があるからです。
これは相手からしたら、「絶対に1万円で買わないといけない」ということです。
株価が下がって、半年後に「8000円」になっていたとしたら、あなたはその日に「8000円」で株を買って、「1万円」でBさんに売りつけることができるのです。
もしこのeワラントの約束がなければ、半年後の株価は8000円なのですから、8000円でしか売れません。
しかし、事前に約束をしていたから、1万円という高値で売ることができるのです。
■「ワラント」の意味
ワラントとは「買取権」「引受権」と言った意味です。
上の例え話のように、ワラントの取引は、それが成立した瞬間は、必ずしも株券の売買をしているわけではありません。
あくまで「権利(約束)」のやり取りをしているだけです。
それをネットを使ってリアルタイムに行うので、「eワラント」というわけです。
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■「商品先物取引」と同じ原理
上の原理は、「商品先物取引」とまったく同じです。
扱うものが「株券」などの場合はeワラント、お米や原油など「商品」に限定されている場合は、「商品先物取引」となります。
(eワラントでも、原油などの一部の商品は扱っていますが)
先物取引は、もともと物流を安定させるために生まれた仕組みです。日本でも江戸時代からすでに存在していました。
eワラントも先物取引と同じように「事前の約束」が多く交わされることで、将来の金融市場の動きを、取引所がある程度予測できるようになり、金融の安定につながる、というメリットがあります。
ただし、先物取引と同じように、利用する個人の側にとってはハイリスク・ハイリターンな投資です。
*先物取引についての詳しい解説は、以前の記事をご覧ください。↓
『商品先物取引の原理』
eワラントのメリットは?
■相場がどんな動きでもチャンスがある
上に書いたように「売り注文からも入れる」ということは、「株価全体が下がっている時でも稼げる」ということです(もちろん、上がっている時でも稼げます)。
・上がっている時…買い
・下がっている時…売り
という使い分けで、稼ぐことができるのです。
もちろん、絶対上がるor下がるとわかっているならみんなそうするので、正確には、
・上がると予想した時…買い
・下がると予想した時…売り
というやり方です。
■少額から始められる
eワラントは安ければ3000円程度から始めることができます。
1ワラントあたり3円などの少額のものも多く、それを最低1000ワラントから取引できるからです(3円×1000ワラントで3000円です)。
■ハイリスク・ハイリターンを狙える
eワラントの値動きは、普通の株取引の3倍~10倍、為替取引の10倍~50倍程度と言われています。
これは、リスクもそれだけ大きいということですが、逆にそれだけ稼ぐチャンスもあるということです。
少額から短期間で一気に財を成そうと考えるなら、こうしたハイリスク・ハイリターンな投資が唯一の道です。
■取引時間が長い
株取引の場合15時で相場が締まってしまい、それ以降の取引ができません。
しかしeワラントは23時59分まで取引ができるので、それだけチャンスが増えます。
逆にいうと、それだけみんな長時間取引しているので、自分が知らない間に値動きが起きている可能性もあります。
長時間相場を見ていられる人は有利ですが、そうでない人は不利に働くケースがあります。
(「時間が長いから、サラリーマンが仕事の後にもできる」とも言われますが、時間が長いからこそ、専業でないと不利だと筆者は考えます)
以上、eワラントの特徴とメリットについて書きました。
eワラントについては、また次回以降も記事にしたいと思います。
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