西アフリカで最も有望な投資先、ナイジェリア株の銘柄情報
「最後の市場」として注目を集めているアフリカ。
その中でも特に成長が見込める国、ナイジェリアの概要、おすすめ投資銘柄・ジャンルなどを紹介します。
なぜナイジェリアなのか?
■ナイジェリアとはどんな国?
ナイジェリアの特徴を箇条書きすると、
・アフリカ西部の国である
・福岡と同等の経済規模
・世界有数の産油国(輸出量8位)
・人口1億5000万人(ほとんど低所得層)
・今低迷しているのは、過去の政治の腐敗が主な原因
(石油など、潜在能力は高い)
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■西アフリカで一番有望な国
ということです。今アフリカで有望とされている国は、
・東…ケニア
・西…ナイジェリア
・南…南アフリカ
・北…エジプト
となっています。アフリカ全体では1位が南アフリカ、2位がエジプトですが、西部ではナイジェリアが1位です。
ナイジェリアで投資すべき株は?
こちらの記事がとても参考になります。↓
All About「30年先を考える人はアフリカに投資する」
内容を要約すると下のようになります。
■NBL(ビール会社)
・ナイジェリアで最大のビール会社。
・自社製品だけでなく、ハイネケンなどの海外ブランドも扱っている。
→今後ナイジェリアに外国人が流入する際にも伸びる。
・2011年11月~2012年11月は、株価が55%上昇
・創業は1946年。
→日本のアサヒビールの創立は1889年なので、約60年くらいの差があります。
■その他の有望ジャンル
・通信
→ナイジェリアやアフリカの国々は、固定電話の時代を通り越していきなり携帯とネットが普及するという、異常な歴史をたどっています。
国民が電話の必要を感じたら、必ず携帯で契約するわけですから、日本やその他の先進国以上のペースで携帯が伸びていくわけです。
そのため、携帯関連会社などの通信系はとても有望な銘柄ですが、ナイジェリア投資に詳しい人々の情報によると、やはりそうした株はすでに買われているものが多く、割高になっているそうです。
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・一般消費財
→ナイジェリアレベルの低所得から中所得に移行する段階では、食品や衣料品などの一般消費財のニーズがどんどん高まります。
今までは外食を出来なかった人々が、マクドナルドで食事をするようになる、というようなものです。
一般消費財については、投資先がもともと多く、これからも新規参入によってどんどん投資先が増えるため、通信のように先行する投資家に買い占められているということがありません。
そのため、チャンスはこの分野にあると言えます。
・金融
→途上国では金融も凄まじい勢いで伸びていきます。
国中で開発をしているため、銀行が投資をする先がたくさんあり、どんどん潤うからです。
普通の国であれば通信と同様に先行する投資家たちが買い占めてしまうものですが、ナイジェリアの金融株については全然買われていないようです。
理由は、2008年の世界金融危機の際、ナイジェリアの金融が崩壊してしまったからです。
まだ未熟だったため、先進国以上に壊滅的な打撃を受けたようですが、そのトラウマからナイジェリア人はあまり金融業界を信用していないようです。
しかし、急激な経済成長を続ける国で金融業界が儲かるというのは間違いない事実ですから、これは外国人投資家にとっては大きなチャンスと言えるでしょう。
もちろん金融を通してナイジェリアの成長を支援することにもなるので、こうした投資は積極的にしたいものです。
ナイジェリア投資に関する間違い
■月1万円消費が増えたら、GDPが70%上昇?
先に紹介したリンク先の記事には、「ナイジェリア人の月々の消費が1万円増えるだけで、GDPが70%上昇する」ということが書かれています。↓
All About「30年先を考える人はアフリカに投資する」
これは事実ですが、問題は「ナイジェリア人の月1万円はあまりにも大きい」ということです。
■ナイジェリア人の平均年収は5万円程度
ナイジェリアでは7割の人々が1日125円以下で生活していますが、これは1年で45000円なので、年収の10分の1の余裕資金があったとしても5万円未満、もう少し余裕があったとしても5万円台でしょう。
「月々1万円増える」ということは、5万円の年収が17万円になるということであり、「年収が3倍以上」ということです。
それでGDPが70%上昇するのは当然でしょう。
(むしろ、全員の所得が3倍になっても、70%しか上昇しないのかと驚く人が多いのではないかと思います)
紹介したリンク先の記事はとてもわかりやすく、ナイジェリア投資を考える上でぜひ読んでいただきたいページですが、「月々1万~」の一文については、注意して読んでいただきたいと思います。
(筆者の方も他意はないのでしょうが、この一文だけ読むと、まるでナイジェリアの成長がとても簡単なことであるかのように読めてしまうので)
ナイジェリア投資を始める方法については、また別の記事で書かせていただきます。
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