ワンコイン積立投資のメリット・デメリット・手数料など
ワンコイン積立投資は名前の通り、ワンコイン=500円から投資ができるものです。
これのメリットとデメリットをまとめると、
・メリット…素人でも「ポートフォリオ」を組む体験ができる
・デメリット…手数料が割高なので、実質儲からない(むしろマイナス)
ということです。詳しく説明します。
投資家の「ポートフォリオ」を体験できる
ポートフォリオというのは、「分散投資の布陣」です。
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投資家はリスクを避けるために、あらゆるジャンル・銘柄に対して投資をしますが、その組み合わせ(布陣)のことをポートフォリオといいます。
普通の投資でこれをするには、相当な金額が要ります。
一般的な日本株を買うだけでも10万円以上するのが普通なのに、それを複数の場所で同じことをするのだから当然です。
なので、ほとんどの人にとってポートフォリオを組むことは「遠い世界の話」です。
例えていうなら、アマチュアバンドにとっての「Zepp東京でライブ」のようなものでしょう。
しかし、投資に興味があるのにいつまで経っても「遠い世界の話」でいいのでしょうか。
「資産5億円の運用」などといったら遠い世界の話でも仕方ありませんが、ポートフォリオというのは投資家にとって基本中の基本なわけです。
それを「遠い世界の話」と言っていたら、本当にいつまでも投資の成功が遠い話になってしまうでしょう。
とは言っても、現実にポートフォリオを組むだけのお金はない。そんな人のためにあるのがワンコイン投資だと筆者は考えます。
■500円でも世界中のファンドに投資できる
ワンコイン積立で有名な会社の一つに「カブドットコム証券」あります。
ここでは世界中の約300のファンドを扱っていて、500円でも「世界を舞台」にして投資ができます。
人気上位のファンドだけを見ても、「ステート・ストリート(米国)」「新興国インデックス」「先進国インデックス」「チャイナオープン」「世界国債」「インド株式」など、これでもかというくらい世界規模でファンドが選ばれています。↓
(参考:カブドットコム証券「ワンコイン積立」)
普通の投資でこのような投資家たちの投資ぶりを見たらビビってしまうでしょうが、これはワンコインです。
もしかしたらそこら辺のフリーターの方が投資しているかも知れないんですね。
そう考えると、「別に世界規模でポートフォリオ組むのも、大したことないな」と思えるでしょう。
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■「大したことない」という感覚は大事
実は、この感覚は何かで成功する上で欠かせないものです。
たとえば『ドラゴン桜』(東大受験をテーマにして大ヒットした漫画)では、主人公の高校教師が中学生を勧誘する時、こういいます。
「一度うちの高校に来てみるといい。そして、東大を目指しているうちの生徒たちを見たら、『なあんだ、こんな人たちが東大を目指してるのか』と思うだろう」
という内容の台詞です。
こう書くとまるで自分の生徒を馬鹿にしているようですし、実際その中学生の親たちもそう反発します。
しかし、桜木は続けてこう言います。
「この感覚が大事なんです。東大生も、それを目指している高校生も決して雲の上の人間ではない。どこにでもいる普通の学生です。それを自分の体で感じることに意味がある」
という内容です。これは投資でも全く同じことが言えるでしょう。
「海外のファンドでポートフォリオを組む」という、遠い世界の話だと思っていたことを実際にやってみる。
そして「何だ、意外と普通だな」と思うと、それまでこの分野に関して感じていたバリアがどんどん剥がれていくでしょう。
自分ではアンテナを張っているつもりの分野でも、実際に足を踏み入れていないうちは、無意識にバリアを張ってしまい、肝心な情報を受け付けていないものです。
どんな小さな形でもまず投資に参加し、ポートフォリオを組んでみることで、この世界の情報がどんどん入ってくるようになるでしょう。
ワンコイン積立に価値があるとしたら、そのようなマインドに対する変化です。
デメリット=手数料でむしろマイナスになる
カブドットコム証券の場合、何円を積み立てたとしても「手数料105円」がかかります(初回は)。
ということは、この時の投資は、500円を積み立てたつもりでも、実際には「395円しか積み立てられていない」というわけです。
しかも、これは投資なので元金は減ってしまう可能性があります。
投資の世界では、5%の利回りを10年続けるのは、プロでもほとんどできないと言われています。
素人だったら1年限りで5%でも難しい、ということです(運良くできることはありますが、あくまで運です)
つまり、500円を投資した場合、5%は25円ですから「525円になっただけでもすごい」のです。それがいきなり「105円のマイナス」です。
これがどれだけ投資としてアウトなことかわかるでしょう。
そのため、ワンコイン積立には上に書いたような「意識変革」以外のメリットはないのです。
これでお金を増やそうなど愚の骨頂だと言えるでしょう。
この「意識改革」にどれだけの価値を感じるかが、ワンコイン積立をするかどうかの境目だといえます。
筆者は手数料や元金が減るなどのリスクは「勉強代」と考えて、どんどんチャレンジしていい、すべきだと考えます。
まとめ
最後にもう一度要点をまとめると、
・メリット…ポートフォリオを体験できる
・デメリット…手数料でマイナスになる
・やる場所…カブドットコムなどでできる
ということです。投資の世界を身近に感じたい方はぜひチャレンジしてみてください。
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