投資家のマインドセットの鉄則 – 世界で一番、投資すべき対象は?
「世界で一番、投資すべき対象は何か?」と聞かれた時、投資家なら即答しなければならない答えがあります。
それは、「自分」です。この答えが一瞬で出てこなかった人は、まだ勉強が足りないと言えます。
このマインドセットについて、詳しく説明します。
「心技体」のレベルが高ければ、どんな劣勢も必ず挽回できる
これは一流の投資家や経営者であれば、骨の髄から確信していることです。
彼らは資産や人脈も大切にしますが、「最悪、それが全部消えてもいい」と思っています。
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自分の心技体のレベルさえ高ければ、どんなに負債を抱えても、どんなに人脈を失っても、成功をつかめると彼らは確信しているのです。
「いや、さすがに巨額の借金を抱えたら無理だろ」と思われるかも知れません。
しかし、実は皆さんがご存知のあの大物経営者も、ものすごい負債を過去に抱えています。孫正義社長です。
もちろん、個人の借金ではありませんが、ソフトバンクは06年、2兆4000億円の負債を抱えていました
「億」ではありません。「兆」です。しかもしっかり利子のついている負債です。
普通の経営者であれば、この負債を考えただけでノイローゼになってしまうでしょう。
しかし、孫社長はわずか5年でこれを完済しています。
「心技体」が孫社長のレベルになると、2兆4000億の借金すら、屁でもないのです。
(ちなみに、孫社長は2012年末には、再び1兆6500億という、巨額の融資=借金をしています。これはアメリカの携帯電話3位の企業・スプリントを買収するための融資ですが、彼の行動のスケールを見ていると、「貯金」や「SNS」など、些細な資産や人脈にこだわっている自分が、いかに小さいかを痛感するでしょう)
では、「自分への投資」とは何か?
ここで「自分へのご褒美」を連想した方は、投資家としてはアウトです。
(人間的には問題ありません。むしろ、そうした方の方が、友達になるにはいいでしょう)
成功する投資家や経営者は「自分へのご褒美」を徹底して嫌います。というより、眼中にありません。
彼らにとって一番のご褒美は「大型の投資案件」であり、「やりがいのある仕事」だからです。
投資や仕事が楽しすぎて、娯楽などどうでもいいのです。「仕事の報酬は仕事である」を地で行く人々が、投資や経営の世界では成功するのです。
(「頭おかしいだろ…」と思われるかも知れませんが、その通りです。ビジネスの世界では、そのくらいクレイジーに仕事を愛した人が成功するのです。ロックの世界と同じです)
■「自分への投資」は3通りある
「自分への投資」は大別して下の3通りです。
1)スキル・知識への投資
2)健康・体力への投資
3)人脈への投資
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(1)スキル・知識への投資
これは、本を買う、講演会を聴くなどはもちろんですが、「面白い経験をする」というのも重要です。
投資家や経営者は、情報としての知識も重視しますが「経験知」も重視します。
この「知」は誤字ではありません。「経験による知識」という意味です。
世の中には「実態がデータと違う」というケースは、これでもかというほど存在しており、「実際に現場を見てみること」の大切さを、投資家や経営者は痛感しているのです。
こうした体験は「事実を確かめる」意味もありますし、「自分の発想を広げる」意味もあります。
(2) 健康・体力への投資
これをさらに分けると「食事」「睡眠」「運動」「医療」となります。
・食事…お金を出してでも、体にいいものを食べる
・睡眠…より疲れが取れる睡眠環境を整える
・運動…お金を出してでも時間を確保し、運動をする。
・医療…体のメンテナンスにお金を惜しまない
ということです。
(3) 人脈への投資
これは「自分」への投資とは違うのでは?と思われるかも知れません。
ここは私も分類に迷ったのですが、「コミュニケーション力への投資」は、他のスキルへの投資より、ワンランク上で重要なものです。
また、人との出会いというのは恋愛や友情も含めて(1)で述べた「経験知」の最たるものなので、これだけは独立させるべきだと考えました。
そもそも、このような分類に「万人共通の答え」などというものはありません。
自分が日々、自分を改善していく中で、「何となく、この世界はこう分類できる気がする」と感じたように、分類すればいいのです。
学校の教育では、全員共通の分類法を教わることでしょう。
しかし、投資やビジネスの世界ではそんなものは「自分で生み出す」が基本中の基本なのです。
「バフェットはこう語っている」とか、「○○の法則によれば…」とか、そんな話はどうでもいいのです。
(かく言う私もたまにそうした引用をしますが、それは作文の都合上そうしているだけであり、それを「神の言葉」のように思っているわけではありません)
まとめ
上の内容をまとめると、
・「強い自分」さえいれば、いくらでも、何度でも成功できる
・だから投資家はまず「自分」に投資する
・具体的には「知識・スキル」「健康・体力」「人脈」である
ということです。そうして自分を鍛えた上で、株式や不動産に投資しましょう。
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