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ピラミッディング・リフレクティングと呼ばれる投資手法の意味は?

2014.02.17

ピラミッディング・リフレクティングと呼ばれる投資手法の意味は? はコメントを受け付けていません

投資の手法の中に「ピラミッディング」「リフレクティング」というものがあります。

簡単に言うと、

・ピラミッディング
→上げ相場で買い増しをする。ただし、買う量を徐々に減らしながら。
 攻めの投資だが、できるだけリスクを抑えている。

・リフレクティング
→上げ相場で徐々に売って行く。完全に守りの投資

ということです。それぞれ詳しく説明します。

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ピラミッディングとは?

上げ相場の時は、その株や外貨を買った後、さらに値上がりする可能性があります。なので、多少高値で買ったとしても、もっと高値で売れる可能性があるのです。

こういう時どんどん買って、どんどん売るというのが攻めの投資です。ただ、知っての通り相場というのは「いつかは下がる」ものです。

上がれば上がるほど、その後の反動が大きいのは知っての通りです。なので、「ひたすら買い増す」という方法は危険なんですね。

反動が来た時に、一気に「ただの紙屑」となってしまう可能性もあるからです。

「買い増し」で攻めの姿勢を取りつつも、反動に備えてリスクを小さくする、というのがピラミッディングの思想です。

■買う量を徐々に減らしていく

具体的には、買い増す量を徐々に減らしていきます。たとえばこんな感じです。↓

・1回目で100株買った

・その後も値上がりした

・2回目は50株買った

・その後も値上がりした

・3回目は25株買った

…というような感じです。毎回半分でなくてもいいですが、こうやって徐々に買う量を減らしていくんですね。

こうして、いつ反動がきてもいいように抑えておくわけです。

買う量がこうやって減っていくと、それがピラミッドのような図になります。なので、この手法はピラミッディングと呼ばれているわけです。

リフレクティングとは?

一方のリフレクティングは、上げ相場で逆のことをします。つまり「どんどん売って」いきます。

そもそも「安い時に買い、高い時に売る」というのは投資の常識です。

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なので、もっと上がるかも知れなくても、買った時より値上がりしていたら、そこですぐに売り抜けるというのも正しい方法なんですね。

攻めの投資の場合、より大きな利益を出すために買い増しをするわけですが、そこまで儲けなくてもいい、という人の場合はリフレクティングのような手法によって「徐々に買いじまい」をするわけです。

どちらの手法がいいのか?

この手法のどちらがいいのかは、もちろん断言できません。

ただ、一つだけ言えることは「投資の出口」を明確にしておくことが大事ということです。(基本中の基本ですがあらためて)

■目標リターンを達成していたら、すぐにリフレクティングに入る

たとえばその投資でも目標リターンが6%だったとしましょう。

「今売りに出したら6%を達成できる」という状態だったらリフレクティングで売ってしまえばいいのです。

もしかしたら、売らずに保有しておけば、8%や10%も出せるかも知れません。しかし、そこは欲張らないということです。

「目標を達成したら、後は用はない」とばかりに急いで撤退するんですね。

「終わりを決めておく」というのはこういうことです。

こういう目標数値があると、リフレクティングで「買いじまい」に入るかどうかの決断がしやすくなります。

■ピラミッディングの上限も決める

逆にピラミッディングの方の上限も決めておく必要があります。「○○万円以上、この株につぎ込むことはしない」ということですね。

どんなに買い増しをしていっても、そのラインを超えたらもう買わない、というラインを明確にしておくのです。

こうすればピラミッディングを終わらせる段階もはっきりと決断しやすくなります。

もちろん、その上限を超えてさらに買った方が稼げるという可能性もあります。

しかし、ここはリフレクティング同様、その期待をあえて捨てるということです。

投資に限らず日常の買い物でも何でもいえることですが「100点満点」はどこにもないのです。

みんな「ああすればよかった」「あっちの方がよかった」と思いながら、日常の仕事や買い物をこなしていくのです。

立派な人ですら、普通の人から見たら100点をとれていても、本人からしたら60点くらいでしかないのです。

なので、当初の目標を達成できただけでも十分なのですから、そこで欲張らずにすぐに撤退するということも大事なのです。
要は「腹をくくる力」ということです。

■戦争論と同じ

こういう「出口を決めることが大事」という教えは、兵法や戦争論などでも見られます。

第二次大戦で最初勝っていた日本が後半散々な目にあったのも「出口を決めていなかったから」という指摘があります。

(こういう歴史についてはいろいろな見方があるとは思いますが、出口が決まっているのと決まっていないのとでは、前者の方がいいのは、どの分野でも同じです)

出口を決めることは、自分の可能性を狭めることではありません。
そこでその仕事に区切りをつけて、次のステップに気持ちよく進むための手段なのです。むしろ自分のスケールを大きくする発想なんですね。

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