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高利回りブラジル国債のメリットとリスク~元本保証で年率10.25%

2014.02.22

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国債はローリスクだけどリターンが少ない。その悩みを解決してくれるのが、新興国の外国債です。

その中でも今特に人気があるブラジル国債について語ります。

利回りは驚異の「年率10.25パーセント」

たとえば日本フィナンシャルセキュリティーズという会社で投資した場合は、画像のような利回りになっています(宣伝ではありません)。

ブラジル国債

満期が2028年の場合は10.25%と、10%超えを実現しています。

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預ける金額は大体93万円ということなので、それを14年預けて9万円が返って来るということです。1年あたり約7000円ですね。

「93万円を14年預けて、毎年7000円を受け取る」ということです。

「驚異という割に少ないな」と思われるかも知れませんが、投資の世界で元本がほぼ保証されて年率10%なら、ものすごくいい数字です。

なのになぜ投資家が殺到しないのかというと、「為替リスク」があるからです。

ブラジル国債の為替リスクとは?

ブラジル国債への投資は「日本円」でするわけではありません。「一度ブラジルレアルに変えた後で」投資します。

なので、投資している期間にレアルの価値が落ちてしまったら、円に戻す時「元本より減っている」危険もあるんですね。

もし円に戻さなかったとしたら、その場合は大丈夫です。

たとえばずっとブラジルに住むなどして、満期が来た後ブラジルレアルでそのまま受け取るなら、10%の利息をそのまま受け取ることができます。

これは日本国債の場合も同じで、国債ならほぼ確実に元本も守られ、ほぼ約束通りの金利が支払われます。

ただ、その間に日本円の価値が世界で低下していたら、たとえば海外旅行に出かける時などに不便です。

逆に言えば「出かけなければいい」ということです。

為替リスクを避ける(なかったコトにする)一番の方法は「投資した後、外貨と関わらない」ことなんですね。

ブラジルの成長の可能性

ブラジルは知っての通りBRICsにも含まれている「今後最も成長するだろう国」の一つです。

そう期待される理由はたくさんありますが、順番に紹介します。

■世界有数の資源大国

ブラジルはあらゆる鉱物資源、食料資源で世界トップクラスの埋蔵量、輸出量を誇っています。

たとえば鉱物資源だと、鉄鉱石、ニオブで1位。すず、ボーキサイトで2位、マンガンで4位の埋蔵量です。

食料資源では、コーヒー豆、砂糖、鶏肉、牛肉、オレンジで1位、大豆で2位、とうもろこしで3位となっています。

上にあげた農作物はどれもマイナーなものではなく、ほとんどの国で人間が生きていくために欠かせない資源ですから、これらで1位~3位を取っているというのは相当なこおとです。

鉱物資源についても同じことがいえます。(ニオブ、ボーキサイト、マンガンだけ軽く解説しましょう)

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■ニオブ

鉄鋼が腐食するのを防ぐ「鉄鋼添加剤」。鉄鋼のニーズとほぼ同じだけ、ニオブのニーズもある。

■ボーキサイト

アルミニウムの原料。言うまでもなく重要。

■マンガン

マンガン乾電池、化学肥料などに使われる。
電池は乾電池だけでなく、燃料電池などの特殊な電池(というより電源装置)にも必要。

これらの貴重な資源の大国ですから、その時点ですでに大きなアドバンテージを持っていいるわけです。

油田採掘、エネルギー精製の技術が世界トップレベル

意外かも知れませんが、ブラジルはいくつかの技術では世界を代表するレベルになっています。

特に油田採掘代替エネルギーの精製技術で世界のトップレベルと評価されていますが、ただ資源があるだけじゃないんですね。

それらを採取する技術、活用する技術でもトップに立っているわけです。

このような技術を持っていることは、今ある資源をさらに長持ちさせることにもつながりますし、新たな資源を見つけ出す技術にもつながります。

「資源だけでなく技術もある」ということは、資源大国としての寿命をさらに伸ばすことにもつながるわけです。

国債格付けも年々向上中

知っての通り、世界の国債は毎年格付けをされています。

ブラジル国債は2000年代前半までは「投資不的確」でしたが、08年から「投資適格」の格付けになり、多くの投資家が投資をするようになりました。

投資をされればさらに価値が上がるということで、ブラジル国債の価値と信用度は年々上昇しています。

2013年はムーディーズで「Baa2」となり、「Baa1」のロシアや南アフリカを超えています。


■まとめ ~資金の少ない人は、国債よりもブラジル株で~

ここまで書いたように、ブラジルは今後かなりの確率で成長する国ですし、国債の金利も高いです。

ただ、「94万円を14年間寝かせて毎年7000円程度」ですから、最低でも1000万円程度はかけておかないと、投資とはいえません。

国債で稼ぐというのはそういうことです。

それだけの資金を持っていないという方は、やはりハイリスク・ハイリターンである普通の株(ブラジル株)から投資を始めるべきです。

ただ、国債で投資する場合も株で勝負する場合も、ブラジルの経済を知っておくのは重要なので、ここで紹介したようなデータをさらに深堀りして研究していただけたらと思います。

by ハーランド・坂井

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