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職場の環境次第でうつになりやすい女性たち

2013.12.19

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働く女性が増えると、その能力が職場にて評価されるということが多くなってきました。今日では、女性が重要な任務を任されたり、管理職に就いたりすることも珍しいことではないほどです。

しかし、仕事量や責任が増えると、本人はしんどくなるのが通常です。

「仕事量を減らしたい」「スタッフを増員してほしい」など、周囲にクレームを出すことができればよいのですが、「期待されている以上、とにかく頑張らねば!」と思ってしまうのが、うつ病になりやすい人の特徴でもあります。

完璧主義を貫くキャリアウーマン

忙しい場合には、食事が不規則になったり、栄養に偏りが出たりすることもあります。中には、睡眠不足になる人も多く、生活にメリハリがつかなくなったりします。

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身体も疲弊し切ってしまい、うつ症状になってしまう場合もあるのです。既婚者で、家庭と仕事を両立させている人は、とりわけ気を付ける必要があります。

「スーパーウーマン症候群」といって、仕事にも家庭にも手を抜かず、完璧主義を貫くあまり、抑うつ、不安感、絶望感、怒りなど、うつ病の症状が出る場合があるのです。

このような女性は、仕事や家庭でできなかったことがあると、必要以上の罪悪感に苛まれるのです。何かを頼まれると「ノー」と言うことができず、誰かに頼むことにも抵抗感があり、すべて自分で抱え込もうとする傾向がみられます。

仕事が忙しい一方で、結婚や出産に焦燥感が

キャリア期は、身体的にも成熟し、大人の女性としての魅力が最高潮に達する時期でもあります。仕事の他にも、恋愛や結婚に関する悩みが増えてきます。

家族に「結婚はまだ?」と訊かれたり、後輩にどんどん先を越されたりして、あせりが募る人も出てきます。「このまま、ずっと独身かも――。」と不安に思う人もいることでしょう。

仕事に忙殺されるなか、そのような悩みで、精神的に追い込まれる人も少なくありません。

セクハラやパワハラを我慢しすぎた結果・・・

セクシャルハラスメント(略称セクハラ)とは、性的嫌がらせのことをいい、相手の望まない性的な行動の全てを指します。

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たとえば、職場で女性の裸のカレンダーを飾ったとします。それを女性社員が不快に思ったとしたら、それは、立派なセクハラであるといえます。

あるいは、だれもいないエレベーターの中で、男性上司に抱きつかれるなど、あからさまな類のものもあります。「女はこれだから――。」などといった、性的な差別を含む発言なども対象になります。

また、近ごろでは、パワー・ハラスメント(略称パワハラ)で悩む女性も増加しています。パワー・ハラスメントとは、上司という立場を利用し、部下の人格や尊厳などを侵害する行動を繰り返し、精神的な苦痛を与えることをいいます。

上司が部下を必要以上に叱咤したり責め立てるなど、厳しく叱責することや、仲間外れにしたりすることなどがそうです。

転職の容易ではない時代であるため、セクハラやパワハラがあったとしても、すぐに辞めるというわけにもいきません。そのため、同じ職場で我慢して、ストレスを溜めてしまう女性も少なくはないといえます。

そのような場合、会社は設置する相談窓口や、産業カウンセラーに相談するとよいでしょう。もしくは、各都道府県の労働局などでも、相談を聞いてくれます。

参考記事:パワハラにはどう対処すべきか?~職場のいじめに負けない方法

リストラをきっかけに発症してしまうケースも

中高年の男性にも、リストラをきっかけとしてうつ病を発症してしまうケースが多くありますが、これは、若い女性にもみられます。

ストレス調査によると、アメリカ人に比べ、日本人は、会社の倒産や転職など、仕事からくるストレスを受けることが多々あり、また、その程度がより強いという報告があります。

リストラは、とてもつらい経験ではありますが、「人生を見詰め直す良い時機」と考え直した場合、良い転機にもなり得ることを忘れないでおくとよいでしょう。

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