40代からの夫婦生活や更年期障害による「うつ病」へのプロセス
中年期にさしかかるころ、女性の人生にも、さまざまな転機が訪れることとなります。40代は、そろそろ、女性ホルモンのバランスが崩れてくる頃です。
また、この時期には、子どもの進学や夫の転職・リストラといった問題や、子どもの受験の合格や夫の昇進など、喜ばしい出来事も起こりますが、このような大きな変化に、心身がうまい具合についていけないという場合があるのです。
「夫在宅ストレス症候群」にかかる可能性も
夫の定年退職後、夫と二人で家にいることに息苦しさを感じるという「夫在宅ストレス症候群」にかかる人もいます。
昼食の準備や外出時にも夫に気を遣うようになり、それまでの自由が奪われたような気がしてストレスとなり、うつ病につながっていくのです。
参考記事:妻が主人在宅ストレス症候群にならないために~働き過ぎの人は要注意
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避けては通れない性生活問題
この時期における、性生活に関する夫婦の感覚のズレは重大なものといえます。
「それほど(全く)したいと思わないのに、夫が頻繁に要求してくる」、あるいは、妻が積極的であるにもかかわらず、夫にそれ程パワーがないといった逆のパターンもあります。
こういった場合、そのような問題をどこに相談すればよいか戸惑い、抵抗を感じるようになることもあります。日頃より、夫との意思疎通がうまくいっていない場合、性生活はうまくいきません。
夫婦間で話題しにくいという側面もありますが、きちんと話し合っておかない場合、妻が夫に強要される“夫婦間の強姦”になってしまったり、したくないのに性行為を無理やりやらされるといったことが続き、うつ病になってしまうケースもあります。
また、妻が性生活を拒否してばかりだと、夫が不倫に走ったり、逆に夫よりやさしい男性に惹かれ、妻が不倫した結果、夫婦関係に溝ができ、ストレスが溜まっていくということもあるのです。
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閉経の前後10年程の時期に発症するケースも増えています
更年期は、45~55歳ぐらいまでの閉経の前後10年程の時期を示します。この時期、女性ホルモンの分泌が徐々に減少し、やがて完全に止まることとなります。
そのため、膣や外陰部の粘膜が萎縮し、粘膜を保護している分泌物が減少して乾燥し、性交痛や膣炎などを生じやすくなるのです。
女性ホルモンが減少することによる影響は、それだけにとどまりません。ホルモン系とその影響を受けやすい自律神経系の機能が乱れ、さまざまな不定愁訴となって表れます。
これが更年期障害です。近ごろでは、更年期障害に合わせ、うつ病になる女性が増加しています。
不安、イライラ、気分の落ち込み、物事に対する興味の喪失、記憶力・集中力・性欲の低下といった更年期障害の精神状態が、うつ病の症状と重複しているということは珍しくないことなのです。
参考記事:閉経という女性であれば誰でも迎えるイベントのメリットとデメリット
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