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うつ病患者に大切なのは自らをよく知ることと十分な休養

2014.01.07

うつ病患者に大切なのは自らをよく知ることと十分な休養 はコメントを受け付けていません

良い治療を受けるためには、うつ病についての知識を深めることが大事です。受診の結果、「うつ病です」診断された場合、うつ病について解説している本を読んだり、ネットで調べたりするとよいでしょう。

受診したての頃は、そのような気力もない患者さんがほとんどなので、家族が調べてあげるとよいでしょう。病気の経過、具体的な治療法、日常生活における注意点、再発の予防など、基本的な事項に関する知識がある程度わかるでしょう。

患者さんが知識を深めることは、自らを知ることにもなります。

「なぜうつ病になったのか?」、「この先どうなるのか?」などといった不安があるものですが、自分の状態を具体的に知り、先の見通しがどのようであるかが判ってくれば、安心することが出来るでしょう。

それまで沈んでいた気分も、明るく前向きになるといったケースが多くあります。

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患者自身で知識があると治療もスムーズに運ぶ

患者さんがある程度の知識を有していると、主治医の話にも早く納得することができ、スムーズに治療を進めることができます。なにより、「医師の言いなりで、治療に納得がいかない」といった事態を回避することができます。

患者さんが成人していれば、家族が常に診察に同行する必要はありません。本人はもとより、家族も「早く治ってほしい」という想いは同じです。診察に家族が口を挟むと、本人が素直に気持ちを出すことが困難な場合があります。

「いつ治るのですか?」、「このままで大丈夫ですか?」などと家族が焦ることで、本人の焦燥感がかえって募ってしまう場合もあります。

うつ病の治療には、ゆっくり時間をかける必要があります。そのためには、家族が見守ることが賢明であるといえます。

休むことで十分な治療になる

うつ病の治療としては、薬物療法や精神治療などいくつかありますが、まず、初めに主治医から勧められるのは「休養」することです。

うつ病は、心のエネルギーが切れた状態なので、十分に休むだけでも、エネルギーが補給されるという意味で、症状が改善する人はとても多いのです。

勧められる休養の期間は、人によってそれぞれですが、軽症から重症になるにつれて、1~6か月ほどが目安であるといえます。

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会社員であれば、主治医による診断書を会社に提出すると、スムーズに休養の手続きをとることができます。長期間会社を休むことは、人によっては抵抗があるかもしれません。

しかし、無理に仕事を続けたところで、活動性や集中力が低下しているため、仕事がはかどらず、失敗が多くなるだけです。そのためにうつ病が悪化してしまう場合もあるので、思い切って休んでしまうのが最も良いといえます。

焦らずにゆっくり過ごしましょう

最初の頃は、自宅で一日中寝て過ごしていても構いません。布団の上に横になって、ゆっくり休みましょう。ただし、朝の起床時と夜の就寝時は、だいたい決めておきましょう。

食欲がわかない時期もありますが、食事は毎日3回口にしたいものです。布団から起き、寝室から出て、食卓で食べる習慣を付けましょう。食事した後に疲れていたら、また横になって休んでよいのです。

ある程度休養し、疲れがとれて、エネルギーが溜まってきたら、生活にリズムを付けることを考えましょう。

回復するにつれ、自然に、朝早く起き、夜早く眠り、3回の食事も決まった時間に食べることができるようになるでしょう。焦る必要はないのです。

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