多くの人が知らない果物のおいしさを引き出すポイント
「○○狩り」といわれるものはたくさんの果物で行われています。
昔からのものでは、「ミカン狩り」、「ブドウ狩り」くらいのもので、秋の味覚の「栗拾い」がある程度でした。
ところが、今では、「トマト狩り」「イチゴ狩り」「メロン狩り」と、日本で栽培されている果物のほとんどが収穫体験できるようになりました。また、野菜も収穫体験できるものが多くなってきています。
採りたてがおいしいとは限らない
こういった果物は、採りたてがさぞおいしいかといえば、そうではありません。
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スーパーで買うときよりは酸っぱいので、そんなにたくさん食べることができないのです。
メロン狩りの場合はもっとひどくて、収穫されたものはその場で食べることができず、別に用意されたメロンを食べて、収穫したものはお土産になります。もちろん、追熟させればおいしくいただくことは可能です。
酸の含有量で品種選びを楽しむ
温州ミカンだと、2ヶ月もすると酸は20%減少しているのに、糖度(Brix)は逆に増えているのですね。貯蔵しておいた方がおいしいと感じるのはこのためなんです。
酸度が適度にある方がおいしいと感じるのは、イチゴの例でもわかります。
イチゴは糖度(Brix)が一番高い1月がおいしく感じると思うのですが、酸が少ないのは、2月の方が少ないのですね。ですが、糖分も少なく、いわゆる、しまった味にはなりません。ですから、酸の多い1月の方がおいしいのです。
品種によっても、酸の含有量は違ってきますので、どんなデザートに使うのかによって、品種選びを楽しんでみましょう。最近はどんな果物でも品種は増えてきているので、その特性が生かせるような環境になっています。
果実酢には香りがポイント
トマトの場合も、5月が一番おいしいとされていますが、夏の7月によく冷やしたトマトを食べるとさわやかでおいしく感じます。これも酸のおかげなんですね。
酸=酢と考えている人もいるかもしれませんが、ちょっと食酢の味とは違いますね。それは香りが影響していて、酢であっても、果実酢はその原料の香りがするので、風味が料理によって違ってくるのです。
果実酢を使う場合には香りも考えた使い方をして、取り合わせを間違わないようにしましょう。
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